最終更新日2001.11.14

01/11/08(木)19:00~ PROPAGANDA STAGE「ロミオ&ジュリエット」(日向瞳ほか)/中野 ザ・ポケット

まっくらだー。中野の裏路地にそびえるザ・ポケット。

最近すっかりご無沙汰で、演劇見に行くと言えばみんなアイドルがらみばっかりだねぇ。「BOYS BE」とかさ(笑)。んなわけで、アイドルダウンロードショー亡き後、大好きな日向瞳ちゃんに会うために行って来ましたよ、中野ザ・ポケット。…そういや中野も久しぶりですね。古くは乙女塾時代のサンプラザホール、少し前だとプレ系で中野ZEROホールとか。…つーかキューレモって少し前じゃねーよな、全然(苦笑)。開演が19時なので、もうすっかり暗くなった中野駅南口を出ます。中野ザ・ポケットは駅前の丸井の裏手の細い路地を5分ほど歩いたところです。わかりにくい場所ですねー。駅からは近いんですがね。

開場前に到着。まだ並んでいる…と思ったらその列は当日券と招待客の列で、前売券の私はすぐに入場できました。はじめての会場です。中は普通の中規模劇場ですね。収容は150くらいでしょうか?私は真ん中の見やすい場所です。開演まで時間があるのでゆっくりとチラシやパンフを見る時間があります。なのでゆっくりとパンフを………うるさいな(笑)。小劇場ではめずらしくガキ…じゃない小学校低学年くらいのお子様がいらっしゃいます。関係者家族でしょうか?あと、高校生くらいの女の子もちらほら。彼女等はたぶんロミオ役の吉岡君のファンかなぁ。

脚色・演出の砂川仁成氏はパンフでこう述べています。「ロミオ&ジュリエットのあらすじはもちろん知っていたのですが、改めて読み返してみて、"これはつまらないな"と思いました。」…これは期待しちゃいますよねぇ。だって確かに「ロミオ&ジュリエット」は名作かもしれませんが、悲劇の元になった状況は、現代にはそぐわないものが多いかもしれません。たとえば家柄や身分の違いで恋愛が制約されるようなことは少なくなりましたし、知り合った若者同士がコミュニケーションに不自由を感じることはなくなりました。舞台を現代に移して「ロミジュリ」を再現しようとしても、理不尽な悲劇を生むような原因は今日ではほとんど排除されているわけです。

かつての名作「ロミジュリ」を現代の一大悲劇に再構成する脚本を私が期待したのは決して過大な期待ではなかったはずです。だってパンフであんなにぶち上げてるんだもん…。

出演者欄を見ると、日向瞳ちゃん演じるリンのほかにもう一人オリジナルキャラクターがいます。おお、なんとあの茂呂真紀子チャンが演じるエムです。こんなところでまた見れるとは…(涙)>茂呂ちゃん

こうなると、想定される「21世紀版ロミオ&ジュリエット」の脚色はつぎの2パターンあると思われます。

<甲案>
21世紀の恋人たちを引き裂く新たな悲劇とは何か?
いまの若者たちは、愛するものと携帯やメールでいつでも好きなときに連絡が取れる。
恋愛至上主義の世の中、当人同士が望むならどんな恋愛でも(人種や性別(笑)すらも超えて)可能な時代。
果たして愛し合う二人の間に何が起きるのか?!

<乙案>
「ロミオ&ジュリエット」の悲劇を食い止めるべく現代から過去へ旅立った日向瞳と茂呂真紀子。
近代兵器(携帯)と知識(ロミジュリ攻略本)を携えて、歴史を変えようと苦闘する二人に次々襲い掛かる難問!
やはりロミオとジュリエットは結ばれることなく死んでしまうのか?!
「絶対、歴史を変えてみせるわっ!」(日向瞳)

…あはははは(苦笑)。

結局、内容はほとんど原作と変わってなかったでしたね。舞台は「現代のヴェロナ」という設定で、出会いが携帯メールの間違いだった、とか、ジュリエットがカメコだったり、ロミオがネクラだったり、とそんな感じ。まぁ、それはそれでいいのですが、ちょっと許せなかったのが、その「現代の」設定をひとつも、まったく、見事に生かすことなく、全部自分で否定して回っていること。二人が携帯を持っている、ということは、二人のすれ違いという悲劇が回避できてしまうということ。これを「携帯の電波届かない」「郵便やさんサボってる」で済ませてしまうのは、それこそ「これはつまらないな」です。

こんなことならはなから名作ロミジュリをそのまんまやればいいじゃないのさ。

んな感じで、ジュリエットが自分の頭をピストルで撃ちぬく瞬間まで、きっとオリジナルキャラの二人が介入して、あるいは他の何かが起こるんではないかと期待して見ていたので、140分が全然長く感じられませんでした(苦笑)。もちろんだからこそ終わってしまったときの落胆(笑)もデカかったわけですが(^^;

ジュリエット役の真帆ちゃんはよかったです。事前知識無しで見たのですが本当によかった。主演映画もぜひ見てみたいですねー。ロミオ役の吉岡君もかっこよかったっすよ。うちの(笑)日向瞳ちゃんは、…こりゃ役柄がねぇ。脚本上、ストーリーにまともに絡んでないんでなんともかんとも。気楽な家出少女で、明るくてのーてんき、なんだけどセリフの発声が平板で、ときおり聞き取りにくくなったりしていまひとつでした。もーちょっと違う演技も見てみたかったような気がするよ。

終演後は、出演者も客席に出てきての挨拶大会。知り合いもいない私とおみつさん(仮名)は、圧倒されながらアンケート記入。最前列あたりに日向瞳ちゃんが出てきましたがすぐ引っ込んでしまいました。ロミオ役の吉岡君が私の席のすぐそばに立ってて、ファンやら友達やらで混雑してきたので退散することに。

んー。まぁ、こっちが勝手に期待して裏切られたからってここまで書くことはないのかなぁ(苦笑)。
でもね、脚本が不満足だったのは確かなのよ。せっかくのオリジナルキャラが活きてないしさぁ。これは文句言ってもいいよなぁ。パンフによると劇団の新機軸として「芸能プロダクションとの提携によるタレントの起用」があるそうだから、これからもアイドルが出たりするんだろうし、そうすると俺がまた見に来るかもしれないんだから(笑)、次は頑張ってもらいたいなぁ。よろしくね(苦笑)。


レポートのindexへ戻る
トップページへ戻る