久しぶりのミュージカル。てゆーか、アイドル以外のモノ見てないじゃん!(笑)
お台場で共同テレビの新人アナウンサー(笑)を見ていたら、初台に行く時間ぎりぎりになってしまいました。本来一緒にホリプロ夏まつりを見て一緒に倉沢桃子ちゃん見に行くはずだった連れのみつさん(仮名)は、あわれフジテレビ7Fの屋上で3時間余りも太陽にあぶられています。手元の整理券(笑)には「終了予定16:00)と書いてあるので迎えに行きます。大階段を上りきると…あれ?まだやってるよ…。なにやらオーディションのようで見たことの無い女の子が「夏のお嬢さん」を順番に熱唱しています。会場は…どう考えても盛り上がるはずは無く(苦笑)気の毒なほどのテンションの低さです。すでに16時は過ぎているのですがまったく終わる気配が見えません。みつさん(仮名)はおそらくイベント終了時にメンバーが挨拶で出てくるのを気にしていたようですが、私はそんなものには興味が無いので(爆)いやがる彼の手を引いて初台へ向かいます。
電車を乗り継いで、初台に着いたときにはすでに17:45でした。初台の改札を出た瞬間、前を歩いていた親子連れを見ていたみつさん(仮名)の目が鋭く光ります。「…本間理紗ちゃんですよいまの。気付かなかったんですか?(呆)」構わず話しかけていた私に語気鋭く詰め寄ります。背後から観察タイム(笑)を邪魔されたのが不満だったようで(^^;そ、そんなぁ、4月以降のおはスタだってろくに見ていない私が本間理紗ちゃんに気付くはず無いじゃないですか!(泣)。
初台の駅からそのまま地下道でつながっている新国立劇場に到着。入り口前のベンチにあやしい男が…(笑)男爵が先に着いて読書中。ベンチで待っていると、いかにも関係者、な親子連れが次々やってきます。「あーひさしぶりぃ」「○○ちゃん、おおきくなったわねぇ」などと若きステージママ(予備軍)同士の激しい牽制合戦がそこかしこで繰り広げられます。その空恐ろしさといったら、ネット系アイドルファン同士の確執なぞ児戯に思えるくらいです(泣)。きゃーコワイ!
通りすがりの人も到着し、4人で小劇場へ。ロビーも女の子とお母さんのロビー外交(泣)が展開されていて恐ろしくて居られないので、すぐに客席へ。とにかく関係者・お友達と思われる客ばかりで、多いと思われた少女系ミュージカルファンすら少数派です(笑)。そんな中では居場所が無いので小さくなっている私ですが他の三人は客席に居る稲坂亜里沙を発見(笑)したり、全然平気なようです。私には真似できないなぁ〜。
えー、ココ・スマイル2です。簡単にいうと、「ココという元気な女の子がみんなに笑顔をくれる」というお話です。…ってこれじゃ端折り過ぎだ(笑)。ええと…。
マコト(倉沢桃子)はかつて優秀なランナーだったけど、コーチをしてくれていた父親を一緒に練習していたとき事故で亡くしてしまう。そのことを悔やむ彼女は走るのを辞めてしまった。駅伝大会の合宿中の春野町のメンバーたちはそんなマコトにまた走ってもらうため知恵を絞る。対戦相手の夏川町は「勝つためなら手段は選ばない」悪の水浦コーチとマコトにライバル心を燃やすハヤセ(ベッキー)率いる選手たちが春野町のメンバーにさまざまな妨害をしかけていく。春野町のエルは夏川町でいじめられて転校したのだがふたたび標的にされ…。
という、ストーリー。合宿所の管理人がマコトの兄だったり、春野町のコーチと夏川町のコーチがかつて師弟関係だったりとか、いろいろありますが、今回のストーリーの重点はたぶん「イチコとエル」ですな。いじめに耐えかねて夏川町から転校したエル。仲良しだったのに自分の身を守るためにいじめに荷担したイチコ。二人とも、心の弱さは同じなのにまったく異なる立場に変わってしまいます。でも、心の傷は二人とも同じなのです。勝手に立ち直ればいいマコトや、わかっててやっているハヤセ、はじめから明るいから問題無いココ、などはどうでもよくて(笑)、心の動きをちゃんと見せなくちゃならないのはきっとこの二人だと思うわけです。さて。
なんちゅうか、バカみたいな軽さで物語は進んでいきます。あぁ、時間もないしな(笑)。
マコトの大切にしていたはじめての優勝メダルが森のほこらにお供えしてあると聞き、それを見せればマコトの気持ちを変えられるかも!と思った春野町のメンバー(エル・コバト)とココは森の中に入ります。マコトの駅伝参加を阻止したい夏川町のメンバーは追跡。森の中で横取りしようともみ合いになります。そしてココとコバトはがけから落ちてしまいました。このことを黙っているように脅迫されるエル。合宿所に戻って問い詰められるとエルは、ココがメダルを盗ろうとして落ちた、とウソをついてしまいます。…とそこへココとコバトが無事に帰ってきて夏川町の悪巧みがばれてココの疑惑が晴れ…、えっ?エルは?エルはほったらかしかよ!(驚愕)
信じられないことですが、エルの(春野町の子にとってはなんでついたか理解できないウソの)責任追及はほったらかしで、そのまま大会当日になってしまうのです!そんなのありかよぉ!
いくらストーリーの都合とはいえ、「道理のあわない」ことをされてはとても感動なんか出来ません。まして、これは「ファミリーミュージカル」です。子供たちが見てもちゃんと理解できる素直なストーリーを提供するベキでしょう。誰だって持っている「心の弱さ」それを乗り越えるのが感動なのであれば、今回のこのストーリーで一番注目すべきはエルなのです。なのに、なのに…なんなんでしょうかこれは。…てゆーか、まさに「いまどきのコドモ」向きのストーリーではあるのでしょうね。実際の子供同士のつきあいもいまはああなんでしょう。友達の裏切りが判明したときには「どうしてそんなこと!」と言うよりも全員でなかったことのように無視しちゃうんでしょう。…あぁ、そうやって扱われたら転校もしたくなるよな(笑)。じゃなくて、見ていてこのシーンが「おかしい」と感じないことがひたすら恐ろしいですね。だから、教室の中で「何が正義で何が間違いなのか」なんて誰にもわかりはしないのです。もう。
生まれてくる子供にとっては、世の中の正邪の判断基準とは、ほとんどが「目の前にある、既存のもの」でしかありません。何も無いところから自分の思想で作り上げる基準なんかない、と言っても過言ではありません。しかし、子供たちが目にするのは「規範を失ってうろたえる大人たちの姿」でしかないわけです。「これが正しいことなんだよ」と言えなくなった大人たち…。私がドラマやそれに類するものが大嫌いな理由はそこにあります。何も下品だったり不道徳だったりするから、ではありません。下品も不道徳も人間の中にある本質のひとつです。そうではなくて、正しいものを描く能力が無くなってしまったことが情けないのです。
…ミュージカルとしてはどうなのでしょうか。よくわかりません。女の子たちは頑張ってましたが、なんとなくスクールの発表会的な雰囲気が感じられてしまいますよね。タレント性を抜きにして表現力のみで観客を魅了するにはまだまだ、って感じで。我らが倉沢桃子陛下は心を閉ざしてクールでいるマコトの空気をよく出していたと思います。「強がりなかわいらしさ」(笑)では他の追随を許さないって感じですね。ベッキーはダンスではさすがに他のメンバーに(かなり)水をあけられていましたが(笑)ステージ度胸は(当然のことながら)ばっちり!
じゃなくてー、ミュージカルとしては所期の目的を達成できない作品なのではないでしょうか?いや、これで感動するほとんどの普通のお子様やお母様はまぁよいのですけれど…。だから、会場を出た後で、開演前にもまして華やかなロビー外交を見ると私の心は冷え切ってしまうのでした。なんかむなしいですね。