前説ははしょって、本題。はっきり言ってこの劇団の弱点がこんなに早くあらわになるとは予想していなかった。役者の力量不足から始まって「パワーマイム」最大の欠点である“細かい描写がちゃんと聞き取れないとつまらない”まで。実のところ「ナイフ」をシアターアプルでやるとチラシで知ったときに“あんな広いハコで大丈夫なのか?”という不安がよぎったのだが現実化してしまったようだ。
しかし、やるほうはそれを百も承知だったと思う。わかっていてもやらねばならぬ。挑戦の挙げ句に、帝国海軍のごとく砕け散った訳だが(泣)これは計算の上であろう。次の舞台ではこの経験が生かされている、と信じたい。
95年のピスタチオは怒涛の全力疾走だった。正月の「破壊ランナー」、ちょっといい話シリーズ、平和堂ミラノ初脚本の超耽美派、そして今回。ここで、一息ついて仕切り直し再出発というのもいいのでは?