最終更新日1997.10.1

シリーウォークプロデュース静かの海@下北沢OFFOFFシアター「月の光」97/9/28(日)14:30~


私にしては珍しく、出演者目当てで観る公演です。ナイロン100℃で活躍中の(笑)新谷真弓さんが出るのです。出演者は新谷さんと今津登識、ほとんどこの二人。途中でちょっと三宅弘城さんも出ます。ストーリーは、21世紀(何年だか忘れた)月。移住した人類はやはりそこでも領土を争って戦っていた。地球の人々は、月のことは忘れてしまっている。舞台はある夫婦(多分。説明なし)毎朝、戦場へ出勤する男と、部屋に独りぼっちの女。二人は奇妙な夢をみる。やがて女は妄想に捕われ、男もそれに巻き込まれていく…。

って、実はそういうストーリーなのかは自信がない(苦笑)。なんにしろ、コミュニケーション不全のお話しだ。最近、コミュニケーションがうまくいってる物語ってあまりないですよね。実際、我々の身の回りをみたって自分の心にカムフラージュや擬態をかけてない状態で付き合ってる人っていないじゃん(笑)。家族の殼、社会人の迷彩、友達のファッション、ネットの知り合いにいたっては、自分から喜んで個人情報を隠蔽して付き合ってるし。そうやって、自分の身の回りからどんどんリアルを追いやっていったら、人は狂ってしまいますよ、とカウンセラーは言う。ゲームばっかりやってたら現実感を失いますよ、と。でも、もう実際には僕らの周りのどこにも「リアル」なんかないじゃないのさ。それでも大部分はなんとか発狂せずにやっているのはなぜか?…「みんな狂ってる」というのは、まぁ当たりかもしれないけどさぁ、つまんないから。

で、それでは何をもって心の平衡を保っているかと言うとこれが「建前」だったりするわけだ。みんながキライなところの。建前って、おおよそ最近ではいい意味で使われることってないんだけど、要は人類発祥してからこれまでの最大公約数的「人付きあい」マニュアルみたいなもんで、もちろん世の常識は時代と共に変わるから全部が全部正しいわけじゃないんだけど、それでも一人の人間(例えば俺)が一生の経験で考え付くようなことは、昔に誰かがとっくに考え尽くしてるってこと。結局、俺が一生懸命生きてる過程なんていままで誰かがやってきたことの繰り返しでしかないんじゃないの?という視点ですよね。それだけでもつまらないんだけど、自分が「オリジナル」って考えることの傲慢をちょっとでも感じられれば、気が狂わないですむんじゃない?

つまり、建前を嫌い、本音を隠して生きている我々は、おかしくなって当たり前だと。…でも別に、狂気ってば相対するべき他者がいなければ余り(笑)問題にならないから、「リアル」な人間関係がどんどん希薄になっている今の我々にはそれほど重大事ではないのかもしれないですね。ネットで好き勝手に生きているみんなを見て、そう思います(苦笑)。この問題は面白そうなので、続く^^;;

あ、新谷真弓さんは、めちゃめちゃキュートで、めちゃめちゃせくしぃでした。私にとって(笑)。そういう人をみるといろいろ考えるきっかけになるのよ(笑)。


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